本格的な夏を迎え、米作りにとって大事な時期を迎えます。
昨年、稲カメムシの大量発生により大きく影響を受けた水稲栽培において、斑点米や不稔籾を防止し、消費者の皆様に品質の良い米をお届けするために、町内の農事組合組織が中心になって水稲共同防除に取り組まれます。
生産者は定期的な草刈を実施し、カメムシの生息密度を下げる努力をしていますが、防除による効果は高く、米の品質と収量を確保するために実施されるものです。
飛散には十分注意して、水稲防除を実施しますので、町民の皆様のご理解とご協力をお願いします。

なお、天候等により日程が変更されることがありますので、詳細については各地区の実施団体等にお問い合わせください。

実施場所・日程など
こちらからご確認ください。

用語説明
– 斑点米:カメムシの吸汁により玄米に黒い斑点が残るもの
– 不稔籾:カメムシが稲の幼穂を吸汁することで米ができなくなること

住民のみなさまへのお願い
– 窓等の戸締りにご協力をお願いします
– 洗濯ものを干さないようにご協力をお願いします
– 農道を占有する時がありますので、交通にご協力をお願いします
– 隣接ハウス栽培農家の皆様は散布実施時、ハウスを閉めて頂きますようお願いします

注意事項
– 農薬飛散防止の為、風のない早朝から作業を行います
– 天候等により日程が変更されることがあります
– 詳細については各地区の実施団体等にお問い合わせください

水稲共同防除に関するQ&A
Q1. 農薬散布は人体に安全ですか?
A. 使用する農薬は農林水産省に登録された安全性が確認されたもので、使用基準を厳格に守って散布しています。また、風のない早朝から作業を行い、飛散を最小限に抑える対策を講じています。

Q2. 散布した農薬は米に残留しませんか?
A. 使用する農薬は定められた使用方法・使用量を厳守しており、収穫時には残留基準値を下回る安全なレベルになります。

Q3. 散布日に洗濯物を外に干してしまった場合は?
A. 散布範囲から離れた場所であれば問題ありませんが、心配な場合は再度洗濯していただくか、各実施団体にご相談ください。

Q4. ペットや小さな子どもがいるのですが、注意点はありますか?
A. 使用方法、使用量を守って散布されますので基本的には問題ありませんが、風向きや天候によっては、散布実施中は窓を閉め、ペットの外出や子どもの屋外遊びを控えてください。散布後は通常の生活に戻していただけますが、しばらく外出は控えていただくなど慎重な対応を推奨します。

Q5. なぜ共同防除が必要なのですか?
A. 昨年のカメムシ大量発生により、個別防除だけでは十分な効果が得られませんでした。地域全体で同時期に防除することで、より効果的にカメムシを防除し、品質の良い米を安定供給できます。

Q6. 散布時期はなぜこの時期なのですか?
A. カメムシの活動が活発になり、稲の穂が出る重要な時期です。この時期を逃すと斑点米や不稔籾の被害が拡大し、米の品質と収量に大きく影響するためです。

Q7. 農薬以外の防除方法は検討されていないのですか?
A. 生産者は日頃から草刈りによるカメムシの生息地減少に努めていますが、昨年の大量発生を受け、確実な品質確保のため農薬防除が必要と判断されています。