「与謝野ホップ」
与謝野町は2015年、フリーランスでは全国で初めてホップを全国のクラフトブルワリーへ販売できる産地として歩み始めました。ホップ栽培に適している地域は通常、東北地方などの寒い地方。さらに大手企業の契約栽培が一般的で、国産ホップは根も入手困難な状況です。そんな中、ご縁と機会に恵まれ、生産者の心意気も合わさり、マイクロブルワリーにホップを提供する全国でも3本の指に入る生産地となりました。生産量はまだまだ少量ですが、常識を覆した新たな歴史をつなぎ、ホップ栽培において全国の模範となれるよう、努力して参ります。
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与謝野ホップ生産者組合HP:https://yosanohop.jp/
日本ビアジャーナリスト協会代表の藤原ヒロユキ氏はホップにも強い関心を寄せておられ、奥様のご実家があるここ、与謝野町で試験栽培されました。ホップ栽培としては南端にあたる地域ですが、栽培可能であることを実証、ご紹介いただいたのが始まりです。
ホップの生産地としては非常に南に位置するので、他所より早く収穫できます。7月早々に収穫したホップは、1ヶ月程でクラフトビールになり、そのまま真夏に市場へ。真夏にフレッシュホップの新ビールが味わえる、世界でも希少なホップは、北半球最速とも言われています。
クラフトビール業界のホップは、自家栽培をされない限り、殆どが海外産の乾燥したものです。乾燥させると毬花に付着している「ルプリン」が落ち、香りも落ちてしまいます。与謝野ホップは収穫したまま真空冷凍しています。
乾燥ホップにはない強烈な香り。初年度から外部検査も実施しており、品質的にも高い数値を記録しています。クラフトビール業界の中でもフレッシュな与謝野ホップを使ったビールは美味しいと好評を頂いております。
与謝野ホップは生産者がひとつひとつ手摘みで収穫し、その日のうちに真空冷凍します。醸造家によるビール造りへのこだわりにお応えできるよう、人の目で適期を見極め、毬花を傷つけることなく収穫しています。
与謝野町では、2015年よりホップ栽培を開始。このホップはビール造りに活かされることはもちろんですが、与謝野町にとってはさらに大きな意味を持っています。それは「与謝野の農地を守る」ということ。ホップは水稲、大豆に次ぐ「土地利用型作物」として推進することで、町の農地を守ることにつながります。そして農地を守ることは、町の景観、食料自給率を守り、災害・獣・害虫から町を守ることを意味します。経済活性化と地域の維持を両立できる、大きな意義がホップ栽培にこめられています。
名称 | 与謝野ホップ |
---|---|
生産開始年度 | 2015年 |
収穫時期 | 7月上旬〜9月 |
収量(kg) | 面積(a) | 品種 | |
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H27 | 106 | 29 | 29 |
H28 | 195 | 29 | 21 |
H29 | 481 | 62 | 17 |
H30 | 554 | 76 | 19 |
H31(R1) | 1,115 | 117 | 19 |
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