春先の高温等に関する技術対策について

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町内農業者の皆様

丹後農業改良普及センターより3月以降の高温に関する農作業技術対策について情報提供がありましたので、ご覧ください。

今後の気温は平年比高く推移する見込みで、「農作物の生育前進」や「作物の軟弱徒長」「病害虫の発生」などが懸念されるため、以下の事項を参考にしていただきますようお願いします。

【作物別対応】
1.水稲
育苗期における高温・高日射条件では、もみ枯細菌病等の病害、苗の徒長やヤケ苗が発生しやすくなるため、高温・過湿にならないようハウスの換気を行うとともに、十分なかん水を行う。

2.野菜
①高温傾向で推移することにより、軟弱徒長となることが懸念されることから、追肥量の 節減等適正な肥培管理を図る。育苗中の密植を避ける等による軟弱徒長した不良苗の発生を防ぎ、健全苗の育成確保に努める。
②病害虫の発生予察やほ場の観察による発生動向の把握に努める。コナジラミ類、アザミ ウマ類、ハダニ類等の害虫は発生の早期化による大きな被 害の発生が懸念されるので、早期発見、適期防除に努める。加えて、罹病した株の除去等ほ場の衛生管理に努める。
③急激な冷え込みや凍霜害の懸念が予想される場合は、必要に応じ、トンネル、寒冷紗、 不織布の被覆等により凍霜害の被害回避を図る。

3.園芸施設
①気温の上昇に伴い、融雪が早まることに対応し、融雪水のハ ウス内への侵入を阻止する ため、ハウス周囲の「額縁排水」に努めるともに、ハウス各部の損傷や被覆資材の緩み等を点検し、ハウスの保全・保守に努める。
②気温の上昇に伴い、ハウス内が高温になると、作物の生育が早まり、軟弱徒長となりや すいことから、必要に応じてハウス内換気をする等、温度管理を徹底するほか窒素肥料・かん水を控えめにし、作物の軟弱化を防ぐとともに予防的に薬剤の散布を実施する。なお、日中が晴天の場合は、夜間は放射冷却により気温がかなり低下することがあるため、ハウス内の温度確保に努める。さらに、アブラムシ、ハダニ等の病害虫の発生が早まるため、早期発見、早期防除を徹底する。

参考になりましたでしょうか?
なるほどなと思うようなところがあれば、是非実践してください。