与謝野町の農業の現状

〜担い手不足をどう乗り越えるか~

与謝野町の農業の現状

農家の課題とICT農業の役割

農業と農家の課題は、地域の課題でもあります。
与謝野町は、その課題解決も「スマートグリーンビレッジ」の役割としています。

農家の高齢化と担い手の不足

農家の高齢化と
担い手の不足

与謝野町の総面積の約1割を占める農地は、食料を生産するほかにも、国土の保全、水源かん養、自然環境保全、景観形成、文化伝承など多くの機能を持っています。もしも耕作できなくなる人が増え、農地が使われないまま荒廃してしまうと環境に悪影響が出たり、災害の原因になったりと私たちの生活環境に計り知れない被害を及ぼします。農家は農業という営みの中で与謝野町の豊かな自然と環境を守っています。
現在、与謝野町の農家の平均年齢は年々上昇しており、リタイアされる農家が増えると予想されます。新規就農者と後継者を確保することは町にとって喫緊の課題なのです。

コメ消費と農家所得の減少

コメ消費と農家所得の減少

与謝野町の農地の約9割は水田です。稲は少ない労力で多くの農地を管理するのに最適な作物です。
しかし、少子化や食生活の多様化によりコメの消費量は年間約8万トンずつ減っていくと予測されていています。また、コメ価格の低迷により、販売力を持たない小さな農家には厳しい状況が続いています。
高価格でも需要のある、より品質の高い農生産物の生産が必要となっています。

コミュニティの維持

コミュニティの維持

農地は農村に暮らす人達によって組織的に維持されています。いくら自分の農地をしっかり管理していても、周辺の農地が荒廃すれば農業を続けることが困難になってしまいます。
農地を守り農業を続けていくためには、農村コミュニティの維持が必要となるのです。

農家の課題解決も
ICT農業の役割

与謝野町では上記のような農家の課題を、ICT農業、スマートグリーンビレッジ構想によって解決する取り組みを行っています。人間の労働力は減少したとしても、情報通信技術の活用によってかつ品質は向上する方向性を研究・実践しています。
その取り組みが与謝野町独自の自然循環農業を支え、安心・安全と美味しい農作物を全国へお届けできる仕組みとなっています。